紀伊半島の環境保と地域持続性ネットワーク 紀伊・環境保全&持続性研究所
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 美杉町の歴史(伊勢本街道) 

津市美杉町には、現在の国道368号線に沿って、「伊勢本街道」と言われる昔からの街道があります。平成27年8月1日の午後に、北畠神社に近い上多気付近を通る「伊勢本街道」を歩いてきました。
 

 その日は暑かったですが、街道近くの「美杉ふるさと資料館」前の駐車場に車を置き、目の前の雲出川支流の八手俣川の岸をふと見ると、三重県レッドデータブック掲載の絶滅危惧種(NT)のヤマセミがいるではありませんか!自然環境が豊かで、希少種が見られるというのは嬉しいものです。


 上多気の伊勢本街道は、南北朝時代から戦国時代まで、伊勢国司であった北畠氏の本拠(現在の北畠神社)の近くを通り、かつて奈良と伊勢を結ぶ軍事的にも重要な道路であり、江戸時代に入ると「お伊勢まいり」の旅人でにぎわったそうです。常夜灯、石の道標、古い屋敷のたたずまいなど、往時の面影が少し残っています。現在、営業中なのは、「道の駅美杉」方向の街道沿いの農家民宿「なかや」と八手俣川にかかる「大橋」近くの「辻増商店」だけですが、他の家々にもかつての屋号などが表示されていて、歴史を感じるたたずまいを残しています。



 歴史好きの方、街道走破好きの方、ゆっくり山里を楽しみたい方などのために、「伊勢本街道」の保存と整備をして、その魅力を一層増し、観光客も増やして、地域活性化につながれば良いと思います。 


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